書名 桜奉行
副題 幕末奈良を再生した男 川路聖謨
著者 出久根達郎
体裁 四六判上製
ページ数 344ページ
定価 本体1980円(税込み)
送料 300円 ISBN 978-4842601205
NHK大河ドラマ「青天を衝け」で平田満演じる「川路聖謨」
その知られざる奈良奉行時代の話
月刊誌『陽気』に連載したものの単行本化第1弾が本書。
2021年10月26日、第2弾、「花のなごり」を発刊予定。
本の内容
大国ロシア相手に和親条約締結を成し遂げた幕末敏腕外交官・川路聖謨
その知られざる奈良奉行時代を直木賞作家が描く
明治元年三月十五日──江戸城総攻撃の日
前日の勝・西郷会談での攻撃回避決定を知らなかった川路聖謨(としあきら)は切腹の上ピストル自殺した──その時彼の目に映ったものは 奉行として初めて目にした古都奈良の桜ではなかったか
世相がすさみ町も寺もあれていた奈良を立て直した人間味豊かな川路。なかでも特筆すべきは庶民も巻き込んだ桜楓の植樹活動である
その時植えられた桜は 170年たった今も 奉行所の裏を流れる佐保川の堤で美しい花を咲かせている
【桜奉行 著者インタビュー】
(2017.1.23撮影 著者の自宅リビングにて、担当編集者撮影)
幕末の官僚でありました、川路聖謨(としあきら)は、奈良奉行として6年ほど奈良に赴任いたしました。
彼のやった仕事は、犯罪の取り締まりが主体なんですけれども、奈良の町の人たちに学問の奨励であるとか、例えば博打をやめさせるとか、いわゆる町おこしも考えてやりました。 大きなものとしては、奈良に「桜の木を植える、楓を植える」運動、これが主だったものの一つと思います。
彼はたいへん町の人たちに愛された奉行でした。例えば裁判の法廷でおならを放つ。それで、「おなら奉行」という名前を賜った、という愛嬌のある、「お奉行様」でありました。 その奉行を主人公とした小説、奈良奉行時代の川路聖謨、ということで本に著(あらわ)しました。この話はまだ続きますけれども、とりあえずは、奈良に赴任した当時の川路聖謨という人間の魅力を伝えております。
著者の本書紹介動画
https://youtu.be/bEapLnzBdCo
川路聖謨と奈良を学ぶ会のFB(『桜奉行』発刊時に誕生した、川路聖謨のことを学ぶ会)
https://www.facebook.com/kawajitoshiakira/